
サーフブランド立ち上げのきっかけ
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YUKI NISHIMURAデザイナーの西村です。
私は三重県志摩市の出身で大学進学とともに上京、大学1年生の冬、先輩から海に行こうと誘われ、それ以来30年サーフィンを続けてきました。そしてファッションやカルチャーにも紐付くサーフィンの魅力に惹かれ、サーフショップを開いてみたいと在学中に夢を持ちました。大学を卒業後、一旦は会社員となりましたが、その夢を実現しようと退職、サーフショップで働かせてもらうことになりました。しかし、夢の実現には届かず、サーフィンは趣味として捉え会社員に戻ることを決意しました。そしてサーフィンを続けているなか、サーフブランドのデザインが年々変わっていくことを感じ始め、残念に思っていました。私がサーフィンを始めた30年前は街を歩いていても「あっ、サーファーだ」と着ている洋服で分かったものです。先輩サーファー達が当時着ていたカッコいい洋服は1970年代のアメリカ西海岸で流行ったサーフデザインが中心でした。自分もあんなふうにカッコよくなりたいと思い、お金はありませんでしたが、洋服を探すようになりました。当時はLocal Motionが近くにあり、Ocean Pacific をはじめとする1970年代のサーフファッションを継承するデザインがたくさんありました。そして本題に入りますが、学生時代の30年前と今では時代が大きく変わり、現在はさまざまな情報が自分で取得できるようになり、当時では考えられなかったネットで洋服を販売する時代にもなりました。そのようなことから、あるとき、「もしかしたら自分でサーフブランドを立ち上げ洋服を作ったらお店を持たなくてもお客さんに届けられるかもしれない、それでそのアイテムが揃ったら夢であったサーフショップを開くことができるのでは」と考え始めました。アパレル専門学校や縫製の経験もありませんが、その後自分なりに情報を収集してTシャツ「PEAK」とポロシャツ「SWELL」をデザイン、製作をしました。その後、E Cサイトを準備して今に至ります。私がサーフィンを始めた大学1年生の時代はまだ携帯電話さえも周りでは持っていませんでした。サーフデザインの変遷、社会の変化、夢を持ち続けていたことなどが相まってこの度サーフブランドを立ち上げることができました。ある意味時代に救われたのかもしれません。私のような社会人としてある程度苦い経験もして社会を少し俯瞰できるミドル世代は、若い頃からの目標を叶えるチャンスが今の時代にはあるのかもしれません。たくさん書いてしまいましたが、まだスタートラインに立ったばかりですので、これからいかに「継続」するかが重要だと感じています。YUKI NISHIMURAは1970年代アメリカ西海岸のサーフファッションをベースに、直線的で雑音のないモダンデザインを加え、「懐かしくもあり新しいサーフブランド」を目指しています。お客様に商品を通じてしっかりとサーフィンの魅力を伝えられるように頑張っていきます。
今回はサーフブランドを立ち上げたきっかけを書かせていただきました。お付き合いいただきありがとうございます。是非次回の投稿もお読みいただけたらと思います。
引き続きよろしくお願いします。